高配当株を選ぶ際に重視したいのは、利回りの高さだけでなく、業績の安定性・成長性・株主還元姿勢のバランスです。本記事では、今特に注目したい3銘柄を詳しく解説します。
1. テイ・エステック(TSテック、7313)
- 株価:1,756円
- 配当利回り:約5.13%(会社予想)
- 予想配当金:90円/株
- 配当性向:117%(2025年3月)
- PER:調整後約24.8倍、PBR:0.71倍(PBR1倍割れは割安感あり)
🧠 個人評価
- 安定推移するホンダ系シート部品製造で、過去10年連続で増配実績あり。
- 直近は配当性向が過剰に高くなっている(117%)が、DOE(自己資本配当率)3.5%以上を目指す中期方針を掲げており、自己株買いも活発化中。
- 自社株買い+増配継続の意識は明確で、株主還元姿勢は強い。
- PBR1倍割れ+配当5%超の組み合わせは典型的なバリュー株。割安かつ継続性あり。
2. 矢作建設工業(1870)
- 株価:1,904円
- 予想配当利回り:約4.73%
- 予想配当金:90円/株(前期43円から2倍超)
- 増配率:13%ほど。過去10年は減配なし
- PER:14.6倍、PBR:1.23倍
🧠 個人評価
- 中部・関東圏のインフラ・建築受注が底上げ材料。安定成長フェーズ入りか。
- 直近で配当2倍化、それを維持できれば、利回り5%台が視野に。
- PER/PBRともに水準内で、市場評価は妥当。長期保有に適する安全性の高い高配当株。
3. 佐鳥電機(7420)
- 株価:1,783円
- 予想配当利回り:約5.15%
- 予想配当金:86円/株(2026年予想は90円)
- 配当性向:約50–55%
- PER:約10倍、PBR:0.99倍(実質1倍)
- 増配トレンド:5期連続の増配、最新は4円/株の増額
🧠 個人評価
- 半導体・電子部品商社としてIoTや車載向けの需要を取り込んでおり、増益・増配サイクル入り。
- 業績安定・増配傾向・配当性向50%台は、成長株の高配当銘柄として魅力。
- PER10倍水準+配当5%超は、割安かつ市場評価とのバランス良好。
🧩 全体比較まとめ
銘柄 | 利回り | 配当性向 | PER | PBR | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
テイ・エス テック | 5.13% | 117% | 24.8 | 0.71 | 増配中・株主還元重視・PBR割安 |
矢作建設 | 4.73% | 61% | 14.6 | 1.23 | 直近増配・減配なし・安定成長 |
佐鳥電機 | 5.15% | 50–55% | 10.1 | 0.99 | 5期連続増配・IoT/車載需要取込 |
📊 総評
- テイ・エステック:株主還元策が明確で、増配+自社株買い姿勢。安定性と割安感が両立。中長期に◎
- 矢作建設:インフラ投資恩恵と増配で、安全性重視の高配当株として適切。
- 佐鳥電機:配当成長が明確。成長+高配当の魅力があるが、業績トレンド要注視。
✅ 最終まとめ
高配当株に投資するなら、“安定+成長+株主還元”が揃った銘柄が理想です。
- テイ・エステック:還元重視のバリュー株
- 矢作建設:成長性+減配リスク低い安定株
- 佐鳥電機:成長途上の高配当成長株
テイ・エステックや矢作建設はRSIが70超えてるので、このまま上がり続けるかは分かりませんが、参議院選挙やトランプ関税の様子見て押し目が来るようなら全力で買いに行きたいですね。
あくまで個人評価なので売買は自己責任でお願いします。